第461話〜第480話

476. 新・新人類Kさん《ベーコン》

先日 私は研修のために、後輩女性Kさんと2人で、横浜の本社へ行った。

道路を歩いていると、Kさんがつぶやいた。
「先輩…あの白い看板…なんの意味があるんですかねぇ…(´・_・`)」
Kさんが指差した看板を見て、私は吹き出した。
「ブッ!オマエ…あれ…白い看板じゃねーよ…
字が、かすれちゃってんだよ!(⌒-⌒; )」と、私が笑いながら言った。
Kさんが、看板の近くまで行って、「アッ…ホントだ!ヤダー…見えるように書いて欲しいですよねー!ハハハ!( ̄∇ ̄)」と笑った。

【画像1】

そのあと、ある二階建ての家を見ながら、私に言った。
「先輩!あの二階の窓から、こっち見てる人達が いますね…(・ω・`)」
「えっ⁈ いや…あれは…壁に貼ってある絵だよ!(・・;)」と言いながら、私は写真を撮って、引き伸ばして、Kさんに見せた。

【画像2】

「なーんだ…そうかぁ…びっくりしました…
ハハハ!(⌒▽⌒)」と、Kさんが吹き出した。

(相変わらずオマエ…ド近眼だなぁ…疲れる…
( ;´Д`))

研修が終わり、駅へ向かう途中で、Kさんが
「先輩…私ちょっと、そこのスーパーへ、寄りたいんですけど…先輩、先に帰りますか?(´・Д・)」と、私に言った。
「いや…別に用事ないから、付き合うよ。( ´△`)」と言って、Kさんと一緒にスーパーに入った。

Kさんが食品売り場で、キョロキョロしながら、 あちこち歩き回って、何かを探してる様子だった。
「何を探してるの?( ゚д゚)」と私が聞くと、
「ベーコンです…どこにあるんだろう?…(・・?)」と、Kさんがつぶやいた。
「えっ⁈ ベーコンなら、オマエの左側にあるよ!(^_^*)」と私が言うと、「アッ!ホントだ!よかった。(^O^)」と言って、Kさんが近づいて行った。

【画像3】

そして、手を伸ばして、ベーコンをつかもうとした瞬間、手の動きが止まった。
不思議に思って、私はKさんの視線の先を見た。
そして、思わず吹き出した。
そこには『あなたの探してるベーコンはここにあります!』と書かれていた。

【画像4】

すると、Kさんが恐い顔で、ボソッとつぶやいた。
「なんで…私が、ベーコン探してる事分かるの?
…ってゆーか…もっと早く教えろよ!(>_<)」

(えっ⁈ なんだよコイツ…笑うとこじゃねーのかよ⁈ … いつまで恐い顔してんだよ⁈ まぁ…探し疲れたのは…分かるけど…(~_~;))

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