第301話〜第320話

315. 奥さんN子《貼れないカイロ》

先日 奥さんN子が、仕事から帰って来た。
「おかえり!」と私が言うと、「あ…熱い!熱い!( ̄O ̄;)」と、N子が叫びながら、入って来た。

(えっ⁈ 今日はかなり寒いだろう⁈ (・・;))

「どうしたの?(´・Д・)」」と私が聞くと、N子は いきなり、ズボンの中に手を入れて、ハァハァ言いながら、何かを取り出した。

【画像1】

カイロだった。

「帰りにさぁ…すごく寒かったから、駅の売店で、使い捨てカイロ買ったのよ。それを横っ腹に、貼ろうとしたの…そしたら『貼れないカイロ』だった のよ!(・・;)」と言いながら、N子がバッグから、 カイロの袋を出して見せた。

【画像2】

「しょうがないから…ズボンとタイツの間に、挟んだの…その時はいい感じだったんだけど…プッ!
そのあと参ったのよ!(~_~;)」と、N子が笑いながら言った。

「なんだよ!どしたんだよ⁈ (・□・;)」と私が聞くと、「電車ん中で座ってたんだけど、駅に着いて立ち上がったら…カイロが少しずつ、落ちてきたの。それでモモのあたりまで、きたから…やばい!裾から出てきたら恥ずかしい…と思ってそっと歩いて、駅の階段下りたの。アタシの歩き方が、おかしかったのね…みんなこっち見てた。恥ずかしいから、手でモモをピタッと押さえて、早歩きしたの。(゚Д゚)」

「そうかぁ…それで早く歩けた?(・ω・`)」と私が聞くと、「うん…早く歩けたんだけど……(◞‸◟)」

「どしたの?(´・_・`)」
「駅を出てからも、人が多くて、ズボンに手を入れるわけにも、いかなくて…カイロを押さえ付けてたから…あっつくて…わぁ!って、悲鳴あげちゃった。みんな止まって、こっち見た。恥ずかしくて、走りながら帰って来たの!(>人<;)」と怒った顔に、変わった。

「これよ!コイツのおかげで、えらい恥ずかし
かった!( *`ω´)」と言いながら、N子がカイロを、ゴミ箱に投げ捨てた。

【画像3】

(うわっ!恐っ!でも…N子には悪いけど…ククク…笑える…貼れないカイロって、書いてあるのになぁ
…(⌒-⌒; ))

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