第221話〜第240話

228. てるぞうの失敗《マゴの手》

ある日、私はマゴの手を使って、背中を掻き
ながら、テレビを見ていた。

【画像1】
(こんなヤツだ!)

N子はキッチンで、夕食の支度をしていた。
私が、テレビに夢中になっていると、キッチンの 方で、何か声がした。
「ん⁈ どうした?(・ω・)」と私が聞くと、N子が指を押さえながら、私の方へ来た。
「うん…包丁でちょっと、手を切っちゃった。大した事ないんだけど…一応バンドエイド、貼っとこうかな…(・_・;」と言いながら、N子がバンドエイドを1枚、持って来た。
「ねぇ、ここに貼ってくれる?(´・ω・`)」と言いながら、N子は私に、バンドエイドを渡した。
「いいよ!指出して!(´ω`)」と言いながら、私は
バンドエイドを、N子の人差し指に貼ってあげた。

【画像2】

「ありがとう!(^_^)」とN子が言い、またキッチンへ行った。

私はまた、背中を掻こうとしたが、マゴの手が見当たらない。
周りを見回したが、無い!

私は、N子に聞いた。
「この辺に…マゴの手…無かった?しまっちゃった?(・ω・)」

「えっ?マゴの手?見てないよ。(・ω・`)」と、
N子が言った。

(まぁ…いいか…(´-ω-`))

私はまた、テレビを見ていた。

するとキッチンから、N子の笑い声が聞こえた。
そしてN子が爆笑しながら、私の方へ来た。
「あなた……あははは!(⌒▽⌒)」と私を指さして、何か言おうとしてる。
だが、笑いが止まらず、言葉にならない。
「おいおい…大丈夫かよ?キッチンで、何か面白い事あったのか?(´・ω・`)」と私がたずねると、ようやくN子が言った。
「あはは!ちょっと待って!動かないで!テレビ見てて!あはは!(>_<)」

(なんなんだ?コイツ…大丈夫かぁ?(゚ω゚))

N子が「ねぇ!ほら!これ見て!アッハッハ!
(^◇^)」と笑いながら、私にスマホの写真を 見せた。

それを見て、思わず私も爆笑した。

【画像3】

なんと マゴの手は、私の背中にあった。

2人共、笑いが止まらない!
N子が言った。
「ねぇ…この話、日記に書きなさいよ!いつも
私の事ばっかり、書いてるんだから…書きなさいよ!絶対ね!クククッ!(>_>)」

(あー…俺とした事が…参ったなぁ…(>人<;))

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