第121話〜第140話

123. アブないK君《濡れたカラス》

去年のカラス騒動から、もう一年がたった。
今年も、職場の前の並木に、カラスが巣を作った。
「また…かよ!俺、カラス大っ嫌いに、なりまし たよ!(-。-;」と、怒るK君。

(ハハッ…まあな …去年の事が、忘れられないん だな…(~_~;))

ヒナは3羽で、だいぶ成長してきた。

ある雨の肌寒い日、一羽のヒナが巣から落ちて、
塀の下でブルブル震えていた。
我々は、みんなで見ていたが、何も出来なかった。

【画像1】

休憩が終わり、ヒナを見に行くと、なんとヒナが、いなくなっていた。
パートのAさんが言った。
「さっきK君が、捕まえてたよ!( ゚д゚)」

(エッ⁉ K君が?ヤバイな…アイツ…去年のウラミがあるから…(・_・;))

控え室に戻ろうとすると、廊下でちょうど、K君に会った。
K君は、手に何か持って、歩いてきた。

よく見ると、それはドライヤーである。

【画像2】
(ドライヤー?あの坊主頭で?(・ω・`))

私はK君のあとを、ついて行った。
ダンボールの箱があった。
なんと 中には、カラスのヒナがいた。

【画像3】

K君は、カラスのヒナを掴んで、腕に捕まらせた。

【画像4】

そしてドライヤーを、ヒナに当て始めた。

【画像5】

濡れたヒナを、乾かしていた。
そして次に食パンをちぎって、牛乳に浸して、カラスに食べさせようとした。
しかし食べない。

【画像6】

仕方なくタッパに入れて、ヒナのそばに置いてやった。

(へぇ〜 コイツ、意外と優しいじゃん!(^.^))

次の日、私はそっと、ダンボールの中を見た。

【画像7】

(食べてる‼ タッパが、ほぼ空になってる!
(^O^))

私は、みんなに教えた。
みんな見に来て、喜んでた。
K君も、見に来た。
カラスは、K君の顔を見て「カァ〜!」と鳴いた。

K君が「おっ!大分元気になったな!お前、頑張ったな!(^_-)」

K君の目に、一筋の涙が見えた。

そこに、T主任が現れた。
「なんだよ…カラスなんか!早く追い出せよ!
(−_−#)」と、主任が言った。

みんな一斉に、主任を睨んだ。

(いやぁ K君…見直したよ!なんだか、男らしい優しさだったよ。それに引き換え…主任…アンタというヤツは…ヽ( ̄д ̄;))

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