第1話〜第20話

14.《放虫》

先日 職場の後輩M君と、植え込みの中の雑草を、 抜いていた。
私と少し離れた所で、抜いていたM君が、突然 
叫んだ。
「ウワッ〜!せ…先輩〜!(>o<)」

(な…何ちゅー情けない声、出してんだ?( ・_・;))

「どうしたんだよ。(-.-)」
「こ…これ…か…怪物みたいな…ほら…これ!
(>.<)」

何を言ってるか、わからない。
私はM君のそばへ、行って見た。
M君が指さしていたのは、茂みの中の、木の根本 だった。

「ゲッ!! (゜◇゜)」さすがに、私も驚いた。
そこにいたのは、ゾウカブトだった。

【画像1】

私は、昆虫大好き人間なので、よく知ってる。
ゾウカブトは、中米に生息する、大型カブトムシである。
「こ…これは 放虫(ほうちゅう)じゃないか!!
(・□・;)」と、私は叫んだ。
放虫とは外国産などの、産地の異なる虫を捨てる事で、昆虫の生態系を崩してしまうため、ブリーダーにはタブーと言われている。

「俺…虫…にがて!(ノ_<)」と言いながら、M君はどこかへ、行ってしまった。
私は、ゾウカブトを捕まえようとして、背中をつかんだ。

(ん!? おかしい!動かない。死んでるのか?
( ・_・;))

私は手にとった瞬間、すぐに分かった。
模型である。
実によく出来ている。
体毛まで、再現してある。

私はそれを、手に持ったまま、休憩室に入った。
すでにM君がみんなに、虫の話をしていた。
私の姿を見て、M君が叫んだ。
「えっ⁈ 先輩…持った来たんですか?(゚o゚;;」

【画像2】

誰かが言った。
「その虫…なんていう名前なの?(´・_・`)」
私が答えようとすると、すかさずM君が言った。
「放虫!! 放虫ですよ!ね、先輩!(・∀・)」

(こ…こいつ、勘違いしてる…放虫は、虫の名前じゃねえだろ!! (-。-;))

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