仲間と離れて二年…再会した喜びを分かち合う時間も無く、一味は魚人島の冒険を始めるとすぐにまたバラバラになってしまった。 深海の島、魚人島…空はさわやかな水色で光に満ちているし、街も穏やかな様子で平和そのものに見える。 「ふう…到着早々こんなんじゃ、思いやられるわ。みんななら大丈夫だけどね」 ナミは再びひとりになり、行動を考えている時につい胸のうちを言葉に乗せた。 魚人島突入の際、二重のシャボン構造を無理に突入してしまい見事に遭難した… 自分の指示からの失敗であったが、海獸と新魚人海賊団を名乗る者から逃げる方が優先だと感じた。 ナミが街の中を歩くたびにカツカツと靴音が鳴る。航海も楽しいが、地面はどこか安心した。 「土の上で、鍛えるのは良いよな」 剣士の言葉を思い出す。 二年振りに顔を会わせたら随分と変わっていた。 だいぶ鍛えたのだろうか身体は厚みを増していて、大人の男みたくなっていた。 全てを預けてしまいそうになるが、どこか悔しい気分にさせられる。一種の魅力のようなモノをナミは本能で感じていた。 「バカよ…あの眼」 街を徘徊しつつまた、言葉を発する… ナミは、片目を失 ったゾロよりかなり衝撃を受けていた。 ゾロは言葉が少ないから、気持ちを語る瞳がひとつではこれからゾロを知るのにも不安がある。 ナミは大きく息を吸い込むと肺にいっぱい酸素を取り込んで、静かに吐いた。 この気持ちを紛らわすのは買い物しかない。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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